PURPOSE STORY

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目指すのは、「遠慮」も「あきらめ」もない未来。

株式会社マイナビ 医療・福祉エージェント事業本部  第2統括本部 第1営業統括部 医薬領域第1営業部 第2営業所 北海道営業課 森口 真羽(もりぐち・まう)

「パーパス」ってなんだろう?

「ミッション」や「経営理念」と似ているけど、ちょっと違う。
企業と社会のつながりが欠かせない今、
ビジネスシーンで“存在意義”と訳されるこの言葉が、
多くの企業に求められている。

《一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。》

これは、マイナビが掲げたパーパスとともに歩く、
社員一人ひとりの物語。





調剤薬局や病院、ドラッグストアなど、薬剤師の採用ニーズは長らく高い状態にあり、特に地方でその傾向は顕著だ。一方で薬剤師にとっては、勤務先によって働き方や条件が大きく異なることもあり、転職に悩むケースが少なくないという。

そんな薬剤師の転職サポートを行う「マイナビ薬剤師」。最前線で働くのが森口真羽だ。2児の母でもある森口は、課長職も任されており、まさにキャリアと家庭を両立させている。「自分の可能性もあきらめない。そのロールモデルになれたら」── 彼女を突き動かす原点はどこにあるのか?

誰かの人生の分岐点に関わりたい。

マイナビのパーパスを知ったとき、医療・福祉エージェント事業本部の森口真羽は「まさに自分のキャリアに重なる言葉だ」と感じたという。薬剤師の転職サポートという、まったく予想していなかった業界に飛び込み、ときに悩みながら未来を切り拓いてきた。

そもそも森口が人材業界を志望したのは、高校入試での経験からだ。第1志望だった公立高校に合格できず、別の高校に進学した。

「私にとって高校入試は、はじめての挫折でした。進学という人生の分岐点で、自分の考え方、さらには人生ががらりと変わり、忘れられない経験になったんです。そこから、誰かの大事な分岐点に立ち会い、支える仕事がしたいと考えるようになり、人材業界にたどり着きました」

ちなみに、業界のなかでもマイナビを選んだ理由は「成長できるイメージがあったから」と笑顔で話す。

「高校と大学では、今ひとつ何かをやり遂げることができませんでした。マイナビは業界1位ではないからこそ、その伸び代に関わることで自分も成長できるのではないかと思ったんです」

そうして大学卒業後の2016年、森口はマイナビに入社。マイナビ薬剤師の営業担当となり、千葉県の支社に配属された。

マイナビ薬剤師

「大学は京都だったので、千葉ははじめての土地。しかも、大学時代は医療とは無縁でしたから、正直不安でした。とにかく本を買って勉強したり、薬剤師の友だちに話を聞いたりして、業界のことを一から勉強しましたね」

最初は、企業の採用を支援するリクルーティングアドバイザーとして、薬局やドラッグストアの事務長や院長とコミュニケーションを取りながら、必要な人材の採用をサポートした。勤務2年目には、転職を検討している薬剤師をサポートするキャリアアドバイザーも兼任することとなる。

「採用する側・される側、双方のサポートを両立するのは大変で、最初は必死でした。ですが、どちらの意見も耳にすることで、次第に視野が広がっていったんです」

一緒に考え、伴走することにやりがいがある。

近年、薬剤師を取り巻く状況は変わりつつある。「2025年問題(※1)」では医療費の増加が指摘されており、政府はその抑制を掲げている。なかでも、森口が担当する北海道エリアでは、地方薬剤師の人材不足という問題が挙げられる。

「政府としては、医療費抑制を補うために『地域包括ケア(※2)』を推進しています。薬局が地域のかかりつけとして選ばれるようになること、かかりつけ医をはじめとした他職種との連携で地域包括ケアの一端を薬剤師が担うことなど、地域医療の未来において、薬剤師の果たす役割や求められるスキルが変化しているんです。人材が少ないなかでそれらに対応することは簡単ではありませんが、私はそのやりがいを伝えていきたいと思っています」

一方、薬剤師が職場に求める環境もまた多様化している。

「週休3日で働きたい方、旅するように全国を転々としたい方……薬剤師のキャリアの可能性はどんどん広がっています。そんな一人ひとりの声に向き合い、ときには企業側とも相談しながら人材のマッチングを進めていくのですが、期間は基本的に1ヶ月以上、長いときは半年から1年を超えることもあります。しかし、クライアントや求職者の将来を一緒に考え、長期間伴走することにはとてもやりがいを感じますし、私はこの仕事が大好きです」


※1 団塊世代(1947~1949年生まれ)が75歳以上の後期高齢者になることで生じる問題の総称。超高齢化社会による社会保険料の負担増や労働力不足が挙げられる
※2 厚生労働省が掲げる、地域の包括的な支援・サービス提供体制のこと。重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で、人生の最後まで自分らしい暮らしを送れるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステム

条件だけではなく価値観を大切に。

数ある薬剤師の転職サービスにおけるマイナビの強みは、「対面コミュニケーションを重視していること」だと森口はいう。

「マイナビ薬剤師は、『会う』ことをとても大事にしています。薬局やドラッグストアが求めていることや、求職者の強みを本気で考えるなら、やはり根っこの部分まできちんとヒアリングしたい。そのうえで人材をマッチングする必要があると考えています。直接会えば、電話やオンラインでは出てこない話を伺えることもあるんです」

そんなふうに、企業や求職者の声に対して真摯に耳を傾ける森口には、大切にしていることがある。

「入社すぐにキャリアアドバイザーの先輩に言われた、『求職者の条件だけで判断するんじゃない。求職者の価値観とちゃんと向き合いなさい』という言葉です。すごくズシンときて、今でも大切にしています」

国家資格である薬剤師は、もともとの年収帯が比較的高く、かつ売り手市場だ。それゆえ転職には、かなり慎重な傾向もあるという。だからこそ森口は、転職先の「条件」だけではなく、その先を見据えたサポートを心がけている。

「つぎの転職先だけではなく、『つぎのつぎ』を考えましょうと伝えています。つぎの転職先だけだったら、条件のみで決めていいかもしれません。しかし、その先の未来までを考えたら、何を身につけたいのか、そのために何が必要なのか、定年までどう働きたいのかが見えてきます。そこに寄り添って未来を描くことが大事だと思っているんです」

第三の選択肢で、win-winのマッチングを。

そんな森口が転職サポートを担当した、記憶に残る体験がある。長年、病院勤務を続けてきた40代後半の女性が、体力的な負担などから転職したいと相談に訪れた。

「その方が悩んでいたのは『仕事のやりがいを取るか、ワークライフバランスを取るか』という二択でした。これまでの病院勤務は、医師や看護師などと連携しながら働くことができるので、負担と同時に大きなやりがいも感じていたそうです。そのため、ワークライフバランスを重視して調剤薬局に転職した場合、同じようなやりがいを得られるかわからず迷っているのだと打ち明けてくださいました」

そこで森口が提案したのは、病院勤務でも調剤薬局勤務でもない、あらたな選択肢だった。

「従来の調剤業務だけでなく、在宅医療を充実させたいと考えていた薬局の社長に、彼女のことを紹介したんです。薬局側は、彼女を採用することで思うような業務開拓ができますし、彼女は求めていたやりがいとワークライフバランスのどちらもあきらめなくて済む。まさに双方の価値観や実現したいことが合致する、win-winのマッチングでした」

子育て中も、可能性を広げることを遠慮しない。

順調にキャリアを積んできたように見える森口だが、彼女自身もキャリアと子育ての両立に苦戦した。2019年に第1子を、翌年には第2子を出産。約2年間の産休・育休のあと、2021年に地元・北海道で営業職に復帰した。その道のりは平坦ではなかったという。

「私は育休前から営業職へ復帰することを決めていて、臨月のときに事業部で営業成績1位を取りました。負けず嫌いな性格もありますが、産休・育休に入る前に何か名を残したい、自信をもって復帰できる環境をつくっておきたいと思ったんです」復帰後は、午前8時半から17時の時差勤務。2022年には28歳で課長に就任した。

「子育て中は勤務時間が変則的になることもあり、『私が課長を目指していいのだろうか』と迷うこともありました。ただ、そんなときに背中を押してくれたのが、上司からの『やってみたらいい』という言葉だったんです。時短だから、子育てしているから、そんな理由で遠慮しなくていいんだと。迷いが吹っ切れました」

社外だけでなく、社員に対しても「一人ひとりの可能性と向き合う」、そんなマイナビの風土に助けられながら、みずからも可能性を広げ続けてきた森口。今は、自分のチャレンジが誰かのロールモデルになれれば、と思っている。

「ずっと悩みは尽きませんでした。育休中は社会から孤立した気分になりましたし、復帰直後は仕事と子育ての両立を難しく感じることもあり、悔しい思いもしました。でもだからこそ、私と同じ状況におかれた人には、『大丈夫、自分で自分の可能性を狭めないで!』と伝えたいんです」

森口は、自分の未来に遠慮しない。それは薬剤師や企業に寄り添い、ともに最善の未来を考えることで、「キャリアの可能性を広げること」の大切さを実感してきたからだ。マイナビの仕事を通して、彼女が広げ続けている可能性。それは薬剤業界や地域医療の可能性を広げるパワーにも、必ずやなっていくだろう。

株式会社マイナビ 医療・福祉エージェント事業本部 第2統括本部 第1営業統括部 医薬領域第1営業部 第2営業所 北海道営業課

森口 真羽(もりぐち・まう)

2016年、新卒でマイナビに入社。以来、リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーを兼務しながら、一貫して薬剤師業界の転職サポートに従事する。
2019年より、約2年間の産休・育休を取得。復帰後の翌年である2022年に、28歳で北海道営業課の課長に就任し、現在に至る。

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