PURPOSE STORY

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社員一人ひとりを未来へ導く。

株式会社マイナビ 取締役 常務執行役員 メディア&サービスセグメント セグメント長 内田 龍之(うちだ・たつゆき)

「パーパス」ってなんだろう?

「ミッション」や「経営理念」と似ているけど、ちょっと違う。
企業と社会のつながりが欠かせない今、
ビジネスシーンで“存在意義”と訳されるこの言葉が、
多くの企業に求められている。

《一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。》

これは、マイナビが掲げたパーパスとともに歩く、
社員一人ひとりの物語。





内田龍之は、「仕事はみずからつくるものであり、与えられるべきではない」との信念を胸に、仕事にまい進してきた。

1979年、大手広告代理店に新卒入社、営業としてキャリアを築いた内田は、縁あって2016年にマイナビに入社。現在は取締役 常務執行役員、メディア&サービスセグメント セグメント長として、組織をけん引する。

そんな彼が掲げる自身のパーパスは、「社員一人ひとりを未来が見える世界へ導くこと」だ。仕事との向き合い方が変われば、未来は確実に変えられる。そう話す内田の真意とは。

仕事はみずからつくり出すもの。

内田の仕事観が形づくられたのは、新卒から30年以上務めた大手広告代理店での経験だった。「仕事はみずからつくり出すもの」という自身の哲学は、営業職を突き詰めるなかで培われてきた。

「2014年に前職の執行役員に就任するまでは、ずっと営業一筋でした。その経験を通じて、仕事に対する姿勢が鍛えられましたね。会社の歯車になるのではなく、自分の成長のために仕事をする。この姿勢は今も変わらず、大事にしています」

転機が訪れたのは2016年のこと。前職を離れたのち、当時マイナビの代表取締役だった中川信行に「うちにこないか」と誘われた。

「マイナビは、前職で営業を担当していました。当時、私はちょうど60歳。中川さんの魅力を通じてマイナビという企業を好きになり、あらたなキャリアをここで歩もうと決めました」

当時のマイナビの印象は、「トップと社員の距離が近い会社」だった。

「すでに約5,000人の社員が在籍していたと思いますが、中川さんは常に社内をまわりながら、社員に『元気か?』などとラフに声をかけていました。その振る舞いから、社員一人ひとりと経営トップがとても近い存在で、風通しの良さを重視していきたいという想いを強く感じましたね」

仕事への向き合い方を変えれば、自ずと結果が変わる。

執行役員としてマイナビに入社した当時、中川から内田に課されたミッションは、「ある事業を3年で黒字化させる」ことだった。マイナビの主要メディアのひとつである「マイナビニュース」だ。その期待どおり、内田はちょうど3年で黒字化を実現してみせた。

成功の肝となったのは、当時約150人が在籍していた事業部の“マインドを変える”ことだったと、内田は振り返る。

「成果をあげるうえで知識や経験も重要ですが、それ以上に大事なのは、仕事への向き合い方です。扱うサービスを好きになれば、自然と意欲やアイデアが湧いてくるものです。そして、その仕事を自分の成長に生かそうとすることで、結果は確実に変わってきます」

メンバーのマインドチェンジにあたって役立ったのが、“日誌交換”だ。それは内田自身が前職の新入社員だったころに経験したやり方だった。

「前職の若手時代、フロアのトップである上司と、毎日の日誌交換をしていました。今日何をしたか、どう思ったかを日誌に書いて提出すると、上司が赤字を入れて叱咤激励してくれるんです。そうしたやりとりを何年も続けたことは、自身の成長に不可欠だったといま振り返ると感じます」

自身が上司の側になった現在は、みずから希望したメンバーと日誌交換をし、10名ほどのメンバーと続けているという。内田の赤字には、「こんなことでいいのか」といった叱咤もあれば、「よくやった」とダイレクトな褒め言葉も。すると成長意欲の高い若手社員は、どんどんみずからの可能性を開花させていく。

「できる限り、本人が望むキャリアパスを示してあげたいですよね。『会社は自分を見てくれている』と感じられれば、もっとがんばろうと意欲が湧くじゃないですか」

自然界を循環する水のように、世代交代しつつ活性化できる組織があってこそ、社員と企業の成長につながる。このような考えのもと、内田が率いるコンテンツメディア事業本部では、3年を目処に本人が望めば職務への異動を叶える「ローテーション制度」を取り入れているという。

「何色」の絵の具を塗ってもいい。

現在のマイナビグループは、「キャリアデザイン」「HR」「ヘルスケア&ウェルネス」「人材派遣BPO」「メディア&サービス」と、各事業・サービスの枠を超えた5つの“セグメント”に分かれている。

メディア&サービスセグメントには、マイナビニュースやマイナビウエディングなどの「メディア」、マイナビ Bizなどの「Techソリューション」、オークションやフットボールクラブの運営などの「サービス」の3つの領域が含まれる。ひと言でくくれない、さまざまな事業が集まっているのだ。

「新卒や転職、アルバイトなどに関わる人材系のセグメントと比較すると、メディア&サービスは自由度が高いと思っています。例えば、メディア事業なら広告枠を販売することで収益を生むのが一般的ですが、もっと既存の枠からはみ出して、周辺領域のビジネスで売上を上げてもいいわけです。メディア&サービスセグメントは何色の絵の具を使ってもいい。それほど自由な環境なんです」

そうした発想から誕生したサービス・メディアのひとつに、2022年にリリースしたふるさと納税ポータルサイト「マイナビふるさと納税」がある。競合サービスとの差別化として、市町村を応援するようなコンテンツを豊富に掲載するなど、メディアとしての役割を強化している。3年以内に黒字化し、業界トップ4に追いつくために、目下奮闘中だ。

ふるさと納税をより深く理解するためのWebメディア「ふるさと納税マガジン」

「そういった環境で役に立つのは、やはり『成長したい』というマインドです。目標への到達は容易ではありませんが、『利益を伸ばせるアイデアを出そう。フリーハンドで絵を描くように考えてみよう』と日々メンバーを鼓舞することが、彼・彼女らの成長意欲につながり、事業も成長していくと信じています」

社員一人ひとりを「未来」へ導く。

マイナビでの内田のキャリアは、2023年で8年目に入る。社員の仕事への向き合い方を変えることで、セグメントとしても成果をあげてきた内田が掲げるパーパスは、「社員一人ひとりを未来が見える世界へ導くこと」だ。

「私の立場だからこそやれることは、マイナビのパーパスをなぞるかたちで、社員一人ひとりを導くことでしょう。どこまで貢献できるかはわかりませんが、会社全体で変わっていくためには、社員も私も変わらなければなりません」

パーパスの実現には、まず自分の心が向かう行き先を定めること。内田が率先してやろうとしているのは、若手社員の可能性を引き出すことだ。

「若手社員は、言うなれば『真っ白なスポンジ』です。入社後は上司から叱咤激励を受け、あらゆるクライアントと接し、悩みながらいろんなことを吸収していくうち、スポンジの色はグレーや黒に変わってくるはず。でもすべてを吸収して残しておく必要はなくて、自分が『これは大切だ』と思えたことだけを心に残して、あとは吐き出してしまっていい。私はそう思っています」

上司やクライアントが言うことが常に正しいわけではない。ときに反発したくなるようなアドバイスもあるかもしれない。自身の言葉も100%が正しいわけではない、と内田は考えている。

「吸収しては吐き出していくうち、自分らしい色が見えてくるはず。『十人十色』という言葉のように、一人ひとりの色があるはずだから、それを大切にしてほしいですね」

仕事と向き合い続けた40数年。誰かと同じ仕事、やらされた仕事ではなく、創意工夫を凝らしながら成長を追い求めてきた。そして、それが自身のキャリアを築いたと確信している。
すべての社員を未来へ導くため、今日も内田は自身の言葉でメッセージを伝え続ける。

株式会社マイナビ 取締役 常務執行役員 メディア&サービスセグメント セグメント長

内田 龍之(うちだ・たつゆき)

1979年、大手広告代理店に新卒入社。営業職を経て2014年より同社執行役員に。2016年、マイナビ執行役員 ニュースメディア事業部 事業部長に就任。
2017年上席執行役員、2020年取締役 常務執行役員 コンテンツメディア事業本部 本部長へ。現在、メディア&サービスセグメント セグメント長を務める。

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