PURPOSE STORY

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地域・業界の課題を解決する、マイナビの強みの源泉。

株式会社マイナビ 執行役員 就職情報事業本部 副事業本部長 メディカル事業部門 担当役員 教育研修事業部門 担当役員 寺村 勇亮(てらむら・ゆうすけ)

「パーパス」ってなんだろう?

「ミッション」や「経営理念」と似ているけど、ちょっと違う。
企業と社会のつながりが欠かせない今、
ビジネスシーンで“存在意義”と訳されるこの言葉が、
多くの企業に求められている。

《一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。》

これは、マイナビが掲げたパーパスとともに歩く、
社員一人ひとりの物語。





マイナビの強みのひとつは「クライアントの課題に迫り、その解決策を形にする実行力」だ。

メディカル事業部門 担当役員、教育研修事業部門 担当役員、就職情報事業本部 副事業本部長を務める寺村勇亮には、向き合う者にそう思わせる勢いと芯の強さがある。

新卒時代からフロントに立って経営トップの声に耳を傾け、商品を通して社会課題の解決に貢献してきた寺村。そんな彼が、20年のキャリアを通して見つめ続ける仕事の本質とは。

「出会えてよかった」と思われる仕事がしたい。

学生時代はコミュニティマーケティングの世界に没頭し、自分の想いを形にする活動にのめり込んでいた寺村。卒業を控え、「いよいよ本格的に進路を決めなければ」と考えていたころ、友人から「寺村に企業のカルチャーがフィットしそう」という理由で毎日コミュニケーションズ(現・マイナビ)を勧められた。

「『関わる人の人生にいい影響を与えられる』、そんな仕事がしたいと思っていました。究極は、お客さまが人生を振り返ったとき、『この企業に出会ったおかげでいい人生になった』と思い出してもらえる企業です。就職という人生の大きな選択を支える毎日コミュニケーションズなら、きっとその想いを実現できると感じました」

2004年、寺村は大阪支社で就職情報事業本部の営業職として働き始める。当時の毎日コミュニケーションズは今と比較すると企業規模は小さく、クライアントの採用課題に応えられる商品やサービスが十分とは言えなかった。一方で、新規企画の立案は聞き入れられやすい雰囲気で、仕事は常に挑戦の連続だったと回顧する。

「クライアントに伴走しながら計画を練り、商品をつくり、PDCAを回していく。ステークホルダーとの密度の濃い関わりから着想を得て、アイデアを形にしていきました。こうした仕事の進め方や、新しいことにチャレンジできる環境は、自分にマッチしていたのだと思います」

入社3年目の2006年には、新規立ち上げの中国支社(現・広島支社)に異動。まったく知らない土地をゼロから切り拓いていくのだと、自分を奮い立たせたという。

「久しぶりの新規出店だったこともあり、とにかくあらたな顧客を開拓し、エリアシェアを獲得するんだという強い気持ちに突き動かされていました。おかげでエリアを越えたいろいろな部門の方との協力関係も構築できて、営業に関するひととおりの仕事を経験させていただきました」

2011年には再び大阪に異動、大阪営業統括部長、関西営業統括本部長を歴任。ここで寺村は当時の上司や同僚たちと、就職情報事業本部内の担当クライアントを「エリア別」から「業界別」に分けるという取り組みを行った。

「業界別にすることで、営業の専門知識を深められる環境をつくりたかったんです。そうすれば、クライアントの課題解決により貢献できることはもちろん、仕事の効率が上がり、自身のスキルアップにもつながりますよね。ここでの経験は、私にとって視座を一段階上げるものだったと思います」

「誰もがベストな状態で働ける」そのための意識改革を。

2018年よりメディカル情報事業部(現・メディカル事業本部)事業部長、2024年よりメディカル事業部門 担当役員を務めている寺村。大阪時代に福祉・介護業界にはじめて携わり、「こんなに人が採れない業界があるのか」と驚いたという。

「大阪で業界別担当制にしたとき、私は福祉・介護業界を担当することになりました。このときお客様から、介護専門の合同セミナーを開催してほしいと言われたのですが、一般の四年制大学に通い、介護の法人で働きたいと思っている人はなかなかいなかったんです」

果たしてうまくいくのかといった想いを胸に、寺村は試行錯誤する。最終的には、クライアントの強い要望と、マイナビが感じていた業界への課題から、企画化まで漕ぎ着けたという。

「クライアントの声かけで参画企業を集めてもらう、マイナビの営業とイベント担当部門や大学広報部門が一緒にビラ撒きをするなど、双方の協力によりイベントは無事成功。これがきっかけで、今では全国で福祉・介護業界に興味がある方のための合同説明会が開催できるようになりました」

こうした経験が、メディカル事業本部でも活きた。業界が抱える「総合転職サイトでは人が集まりづらい」「離職者が非常に多い」といった課題解決のため、福祉・介護領域に特化した中途向けサイト「マイナビ福祉・介護のシゴト」を手がけた。“支えるあなたを、支えたい”をコンセプトに、多くの求職者・介護事業者に寄り添っている。

マイナビ福祉・介護のシゴト

「人々に寄り添う、という視点から、2023年には企業の健康課題解決を支援する『welltowa(ウェルトワ)』というサービスもローンチしました。きっかけは、コロナ禍でメンタルヘルスに悩みを抱える人が増え、健康課題に関するニーズが高まったこと。こうした悩みにアプローチする教育研修はすでにあったものの、従業員が毎日ベストな状態で働くには、健康状態を可視化してセルフメディケーションを促すような商品があらたに必要だと感じたんです」

welltowa

welltowaは、「従業員の健康相談窓口機能」「女性特有の健康課題解決機能」の2つの軸から展開されているサービスだ。心身ともに健康に、自分らしいキャリアを歩めるようになってほしいという想いが込められている。

「そもそも経営トップは、自社に健康課題があると気づいていないことも少なくありません。welltowaは、上層部はもちろん、従業員のみなさんにもセルフケアの大切さを感じてもらえる商品です。welltowaの導入まではつながらなくても、課題を認識して、『意識改革のために、まずは研修からやってみましょうか』と検討してくれるクライアントもいます。クライアントの課題に対する答えを商品という形で提示し、意識改革を促す。これこそがマイナビの強みですし、マイナビが雇用採用支援だけでなく、人的資本が注目されるなか従業員の課題解決に取り組む意義だとも思っています」

地域・業界の発展にどう貢献できるか。

2024年以降は就職情報事業本部 副事業本部長、メディカル事業部門 担当役員、教育研修事業部門 担当役員を務めている寺村。「日本の雇用と採用を守る仕事という自覚を持ち、地域の発展に貢献して国力を上げていきたい」と意気込む姿からは、最前線で課題に直面し続けてきた者としての覚悟が伺える。

「これを実現するには、国を代表する大手企業だけでなく、地方の中小企業の支援にも力を入れていくことが大切です。未来ある企業を発掘し、採用を支援するのはもちろん、大手企業のスキームやノウハウの提供、取引先の紹介など、成長支援にも力を入れていきたいです」

寺村は長年、全国の経営者や専門家と密接に関わり、その土地ごと・業界ごとの課題と向き合ってきた。なかでも一貫して大切にしていたのは“人とのつながり”だ。

「ここ5、6年で名刺交換した方は5,000人以上います。マイナビのなかでは比較的人に会っているほうじゃないかな。専門性の高い分野に携わっている方だったりすると、話についていけるのだろうかと緊張することもあります。でも、そんなときはまわりの方が専門分野に詳しい別の方を紹介してくれるなど、ここでも人とのつながりに助けられ、なんとかやってきました」

重視しているのは、経営トップや専門家とのつながりだけでなく、業界内の横のつながりも同様だ。人とのつながりが増えれば、あたらしいアイデアが生まれやすくなる。そうして社会課題解決にいっそう貢献できる商品・サービスを生み出せる、と寺村はいう。

「新卒で入社し、都市圏以外のエリアで頑張っているいろんな事業部のメンバーにも、『つながり』を大事にしてほしいと思っています。この企業の課題を解決するにはどうすればいいか、という『点』だけでなく、地域・業界の発展にどう貢献できるかまで考えられるようになって欲しい。そうすればマイナビはより成長していけるはずです」

そのために、成長意欲の高い若手が活躍できる環境をつくることも寺村の役割だ。近年は課題解決に向けて協力し合えるメンバーを積極的に評価し、ポジションを与える方針を取っている。とはいえ、マイナビが大きくなるにつれて、若手が直接経営トップと対峙する機会が減っているのも事実。「1回の挑戦に対する重みから失敗が怖い」という若手に対し、寺村はつぎのような言葉をかける。

「『絶対に成功させなければ』と過度に構えず、市場ニーズの高いものを選択し、情報収集や協力してもらえる人脈づくりなど、自分にできることを最大限準備する。そういったことが大切だと、私は思っています。経営トップと密に関わりたいなら、会うきっかけをつくるだけでなく、会ったときに話題を提供できるよう準備しておくことは欠かせない。経営トップが『会う価値』を感じてもらえるような人間を目指す。私自身もそうありたいと思っています」

「なぜマイナビが取り組むのか」を、常に問い続けたい。

マイナビが成長し、商品力が高まり、相対する課題の規模が大きくなっても、寺村はステップアップを繰り返しながらフロントマンとして活躍し続けてきた。そんな彼は、つぎの世代に襷(たすき)をつなぐことについてどう考えているのか。

「私ががむしゃらだった時代と現在では、働く環境は大きく異なります。若い世代とは経験の差もあるので、みなさんとの視座のギャップをどう埋めていくかについては、今まさに取り組んでいるところです。『地域を発展させて国力を上げよう』と言っても、壮大すぎるって思われてしまいますからね。私たちの世代と同じようにやる必要はないし、今までやってきたことすべてを守る必要はない。よりよく変えていったらいいんです。私たちも、みなさんのやり方を受け入れたいと思っています」

世代間の引き継ぎをスムーズにするためにも大切だと考えているのが、自身も策定に関わった全社のパーパスだ。「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」というブレない軸を基準にすれば、それぞれやり方は違っても同じ方向を目指せる。どんな状況でも「マイナビが提供する価値」という、一番大切な判断基準を忘れずに行動できる。

「一緒に働くメンバーには、『何を』やるかではなく『なぜ』やるのかを考えて、より価値の高い仕事をしてほしいと思っています。パーパスを策定して1年弱。フレーズは浸透していて、それぞれが自分のことばで語れるようにもなってきています。しかし、まだ業務に落とし込めている段階とまでは言えません。『自分の仕事がパーパスにもとづいているか』をいつ何時も、メンバー全員が自然に考えられるようにならなければ意味がない。だからこそ、パーパスをより深く浸透させ、経営と直結させることが、これからの私の重要なミッションのひとつです」

人とつながり、寄り添い、深いところにある社会全体のニーズを汲み取る。自分たちだからこそできることは何かと常に問い続ける。寺村が見つめ続けてきた仕事の本質は、パーパスを通してつぎの世代にも受け継がれていくだろう。

株式会社マイナビ 執行役員 就職情報事業本部 副事業本部長 メディカル事業部門 担当役員 教育研修事業部門 担当役員

寺村 勇亮(てらむら・ゆうすけ)

2004年、株式会社毎日コミュニケーションズ(現・マイナビ)に新卒入社。大阪支社にて就職情報事業本部の営業職として従事したのち、2006年に中国支社(現・広島支社)の立ち上げのために異動。そののち大阪営業統括部長、関西営業統括本部長を務める。
2018年にメディカル情報事業部(現・メディカル事業本部)事業部長、2021年にメディカル事業本部事業本部長を歴任し、2024年より現職。

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