PURPOSE STORY

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企画を極め、就活のあり方を変える。

株式会社マイナビ 事業推進統括事業部 企画推進統括部 就職情報企画推進部 企画推進1課 松原 優依(まつばら・ゆい)

「パーパス」ってなんだろう?

「ミッション」や「経営理念」と似ているけど、ちょっと違う。
企業と社会のつながりが欠かせない今、
ビジネスシーンで“存在意義”と訳されるこの言葉が、
多くの企業に求められている。

《一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。》

これは、マイナビが掲げたパーパスとともに歩く、
社員一人ひとりの物語。





DXが一般化した現代においてもなお、採用活動において、紙の履歴書やエントリーシートの提出を求める企業は少なくない。こうした書類は記入や管理が煩雑になりやすく、学生・企業双方にとって大きな負担になっている。

そんな課題を解消するため、マイナビではWeb上で提出物を提出・管理できるサービス「My CareerBox(マイキャリアボックス)」を2019年から運用。同サービスのリニューアルに大きく貢献したのが、就職情報企画推進部に所属する松原優依だ。

営業職を経て、入社当時から希望していた企画職に異動した松原は、実質的なリーダーとして「My CareerBox」のリニューアルプロジェクトを推進。現在は、約8,000社の企業と32万人の学生に利用されるまでに。同サービスを通じて、就職のあり方を変えようと奮闘する松原が想い描く「未来が見える世界」とは——。

入社4年目で、希望していた「企画職」へ。

2015年に新卒でマイナビに入社し、就職情報事業本部 神奈川支社に営業として配属された松原。学生時代からマーケティングを勉強していたため、企画職に興味があったが、ジョブ型雇用での新卒採用は今以上に珍しく、新卒で目指すのは断念したという。

「入社後に希望職種へのジョブチェンジがかなえられたらと思い、広告やIT関係、人材業界など幅広い企業に応募し、最終的に入社を決めたのがマイナビでした。面接のフィードバックをくれる企業は多くありましたが、マイナビの面接官は良くないと思う点まで指摘してくれたんです。一番本音を話せたので、『ここなら成長できそうだ』と思いました」

入社後は、「まずは営業として結果を出そう」と前向きに取り組み、徐々に営業成績を伸ばしていった。

「就職情報事業におけるマイナビの一番の強みは、クライアントの課題に対して、豊富な商品をカスタマイズして総合的な提案ができること。こうした魅力を積極的に生かして提案を行ったことが、よい結果につながったのだと思います」

そうして3年間、営業職に従事したのち社内異動を希望し、2019年に就職情報企画推進部 企画推進1課への異動がかなった。

「これが2度目の異動希望でした。どうしても企画をやりたかったので、当時は転職も視野に入れていたんです。でも、遠回りしたからこそ得られた経験、身についたスキルもありました。特に営業では、自分で考えて動く主体性や、めげずにやり切る馬力が身についたと思います」

こうして培った経験やスキルは、ようやくたどり着いた企画の舞台で花開くことになる。

「My CareerBox」で提出物の課題を解決する。

マイナビが2020年にリリースしたMy CareerBoxは、松原が就職情報企画推進部に異動した2019年に、開発が本格化した。就職活動における提出物をWeb上で提出・管理できるサービスだが、リリースにはどのような狙いがあったのか。

「ES(エントリーシート)や履歴書といった提出物に関しては、Webではなく、紙を利用している企業がいまだに多いんです。企業目線で見ると、紙を利用している場合、書類管理が煩雑になるだけでなく、学生から必要書類を提出してもらえないケースも多くなります。さらに、電子化されていないことで詳しい情報が十分に取得できないという課題もありました。学生にとっても、1枚1枚手書きするとなると負担が大きく、書類の印刷や郵送にもコストがかかります。そうなると、やはりエントリー数も限られてしまいますよね。そういった課題を踏まえて、他社よりも汎用的なサービスをつくろうというのが、マイナビの狙いでした」

マイナビ社内からのMy CareerBoxへの期待は、こうした課題の解決だけに留まらない。

「これまで就活生の情報は、就職活動サイトへの会員登録時にしか取得できていませんでした。今後、就活生が入社した企業や転職先といった先々の情報まで蓄積できれば、自社サービスを企画するための財産になります。クライアントにさらなる価値を届けることで、結果的に事業の成長にもつながると考えています」

こうした背景から、My CareerBoxでは、ESや履歴書、研究概要書にオリジナルの設問を付け足せる仕様にしている。さらに、選考課題や資格証明など、そのほかの提出物についてもWeb上で提出可能だ。マイナビの調査によれば、2024年卒の学生は94.7%が「Web」でのESの提出を望んでいることがわかっている※1。提出物管理の効率化だけでなく、学生の手間を省くことで応募数が増加すれば、企業が求める人材を採用しやすくなる見込みもある。

「就職情報企画推進部の約9割は、私と同じく営業出身のメンバーです。クライアントとの商談を通じて現場の課題を理解しているので、My CareerBoxは、企業にとっても学生にとっても絶対に役立つはずだと確信がありました」

そうして、新卒向け就職活動サイト「マイナビ2021」から運用が開始されたMy CareerBoxだったが、リリース直後に多くの課題が発生することになる。


※1 出典:マイナビ2024年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況

リリース時の反省を生かし、リニューアルをけん引。

リリースされた直後のMy CareerBoxは、クライアントのワークフローやUXが十分に考慮されていなかったために、作業工数が増え、使いづらいサービスになっていた。1万社以上の導入を目指すにあたり、性能面の課題も浮き彫りに。「リリース直後は反省点ばかりだった」と、松原は当時を振り返る。

「新規サービスの企画に関して、社内ノウハウが完全に不足していました。特にクライアントへのヒアリングや要件定義。新規サービスの開発では基本中の基本といえるようなことですら十分に実施できる体制が当時はまだ整っていなかったんです。ようやくリリースした新サービスでしたが、部内で検討した結果『一からつくり直す』という判断に至ったんです」

リニューアルの方針を検討するなかで、率先してアイディアを提案していた松原は、自然とプロジェクトマネージャーのような立ち位置になっていたという。

「メンバーのなかで、私が一番早くからリリースに携わっていたこともあり、結果的にリーダーのような立場でプロジェクトを推進していくことになったんです。まずは、営業担当へのヒアリングやユーザー調査を実施し、現状の課題を洗い出しました。要件定義やテストについては、リリース時の反省を生かし、丁寧に実施していきました」

リニューアルプロジェクトには2年を要し、検討項目は広範囲に及んだ。外注先のシステム会社の担当者が変更になることもあり、都度、丁寧なすり合わせが求められた。こういった経験から、「新規サービス企画に必要な対人スキルや調整力が鍛えられた」と松原は言う。

「反省点を一つひとつクリアしながら、必死にプロジェクトを回していました。今思うと、もっとヒアリングを重ねていれば、重要度が高い機能とそうでない機能を選別して、改修費用を抑えられたかもしれません。このプロジェクトでは、そうした改善点を含め、多くの知見や学びを得られたので、他部署にも共有していきたいですね」

リニューアルしたMy CareerBoxは、2023年4月から「マイナビ2025」でサービスの提供を開始した。現在は約8,000社の企業、32万人の学生が利用するまでに成長し、予想以上の勢いで利用者が伸びている。

「右往左往しながら進めたプロジェクトでしたが、結果的に利用者が急増し、『以前より使いやすくなった』という声もいただきました。リニューアル前に思い描いていたことは実現できたと思います」

好きな仕事を極め、“就活”を変えていく。

2019年に就職情報企画推進部に異動して、2024年5月現在は5年目となる松原。2年がかりの一大プロジェクトを終えたいま、今後のキャリアについてはどんな展望を抱いているのか。

「まずは、プロダクトの企画・開発における社内のノウハウ不足を改善していきたいと考えています。現在は、実務を体験した人だけがノウハウを持っている状態なので、私自身が企画のプロフェッショナルと言えるまでに成長し、得たノウハウを体系化して会社に還元していきたいです」

自身のパーパスについて聞くと、松原は「まずはこの道を極めたい」と語る。

「企画職を経験してみて、やっぱり私はこの仕事が向いているし、好きだと実感しています。まずは、とことんやりたいことを突き詰めて、スキルを伸ばしたい。そうした経験やスキルを元にサービスを企画することで、使ってくれる方の人生や就職のしくみをさらに良い方向に変えていければいいなと思っています」

就職のあり方についても、企画を通じて変えていきたいと言う。

「先ほどもお話したとおり、私は新卒の頃から企画職を希望していたものの、結果的に遠回りする形になりました。営業職で身につけたスキルが今に生きているのは事実ですが、最初から企画職に就ける道筋があれば、さらに専門的なスキルを身につけて、より早くキャリアアップできたかもしれないとも思うんです。日本では、ジョブ型雇用はまだまだ一部の企業でしか取り入れられていませんが、新卒市場において大きな影響力を持つマイナビであれば、就職のしくみ自体を変えていける可能性もあります。企画を極めることで、学生一人ひとりが希望を叶えられる就活市場にできればうれしいですね」

自身の能力を最大限に発揮し、社内外に還元する。それが松原が追い続けているパーパスにほかならない。自身の可能性や想いと向き合い続けることが、誰かにとっての「未来が見える世界」につながるはずだ。

株式会社マイナビ 事業推進統括事業部 企画推進統括部 就職情報企画推進部 企画推進1課

松原 優依(まつばら・ゆい)

2015年4月、株式会社マイナビに新卒入社。就職情報事業本部神奈川支社に営業職として配属され、主に神奈川県の官公庁や金融業、サービス業などのクライアントを担当。新卒採用を成功させるために提案・サポートに尽力する。2019年、社内異動希望で現企画推進部へ異動。新卒向け就職活動サイト「マイナビ20XX」やMy CareerBox、応募管理システム「MIWS」の企画開発やリリース後の販促などを担当し、現在に至る。

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