PURPOSE STORY

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「地域」と「マイナビ」を、本気でつなげる。

株式会社マイナビ 北九州支部 支部長 竹藤 窓香(たけふじ・まどか)

「パーパス」ってなんだろう?

「ミッション」や「経営理念」と似ているけど、ちょっと違う。
企業と社会のつながりが欠かせない今、
ビジネスシーンで“存在意義”と訳されるこの言葉が、
多くの企業に求められている。

《一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。》

これは、マイナビが掲げたパーパスとともに歩く、
社員一人ひとりの物語。



北九州エリアの支部長として、マイナビの各サービスを通じて地域の発展に寄与したいと考える竹藤窓香。

地域の経済団体・自治体・教育機関といった「社外とのつながり」と、他事業部・他支社といった「社内とのつながり」の構築に励み、双方の連結役としての責務を全うしてきた。

2023年、初の開催となった国際サイクルロードレース「マイナビ ツール・ド・九州」においては、協賛企業として産官と協力しながら、次世代を担う若者がみずから地域課題の解決に向けた道筋を探る事業にも尽力。常にひたむきな竹藤に、仕事に対する熱意の源泉と、パーパスへの想いをたずねた。

成長できる環境で、自分の可能性を広げられると思った。

裏面のデザインを個別に選択できるマイナビの名刺。竹藤の名刺の裏には、マイナビにあるすべての事業部、グループ会社、協力会社・団体の名称が記載されていた。

「クライアントにごあいさつする際は、必ず名刺の裏までお見せして、マイナビグループが貢献できることの幅広さをお伝えしているんです。支部長の役目は、地域のステークホルダーとマイナビの全サービスをつなげて、マイナビそのものの価値向上を目指すこと。だから支部長になってすぐ、マイナビグループの事業詳細をすべて調べました。これまでやってきた営業や採用領域以外のことも知っておかないと、クライアントの真意に応えられないと思ったんです」

まっすぐでひたむきな竹藤の仕事への姿勢。その萌芽は就職活動のときからあった。

「最初は、学生向けキャリア支援担当をしていた大学の先輩の姿や、ホームページに掲載されていた営業担当の社員の仕事に対する姿勢に惹かれて、マイナビに興味をもちました。そこで早速、先輩社員や人事の方々に話を聞きにいったら、さまざまな場面で『仕事は甘くない』と喝を入れられて。採用前の学生にも本音で向き合ってくれる、そんなオープンな雰囲気にむしろ好感を抱き、ここで成長して、自分の可能性を広げたいと思いました」

2008年、晴れて毎日コミュニケーションズ(現・マイナビ)に入社。福岡支社で就職情報事業本部の営業職に配属された竹藤は、予想通り、マイナビが成長環境であることを実感したという。当時はリーマン・ショックの最中で採用市場が縮小しており、営業は極めて難しい状況にあった。しかし、厳しくも温かったという上司や先輩に見守られながら、自身のキャリアを積み上げていった。

「営業を続けていくうちに、数多くのうれしい場面に遭遇しました。私が担当した企業が採用に成功して、企業規模を大きくしたり、事業を拡大したり……。マイナビを使って担当企業へ入社した方にインタビューをさせていただく機会もありました。これらは上司がいつも言っていた『自分たちの仕事は誰かの未来をつくっている』という言葉を実感できた瞬間でしたね」

クライアントファーストで、仕事に打ち込む。

マイナビの仕事にますます夢中になった竹藤は、他事業部との連携に面白さを見出すようになっていく。

「あるとき、クライアントから『内定者向けに、何かよいツールはありませんか?』というお問い合わせをいただきました。当時の就職情報事業本部にそうしたサービスはなかったのですが、社内で調べると他の事業部で取り扱っていることがわかって。そこで、別事業部ではあるものの、そのツールを私にも販売させてもらえないか上司に社内で掛け合っていただいたところ、受け入れてもらえたんです。ちなみにその商材は、のちに全社的な判断によって、就職情報事業本部から販売することになりました。若手なりに現場の声を伝えたら上司も会社も反応してくれた、貴重な経験だったと思います。」

事業部の垣根を越え、どこまでもクライアントファーストに立ちながらマイナビとして求められていることに対応できたという竹藤の原体験。そのあとのキャリアでも、事業部連携に打ち込む姿勢は磨かれていった。

「2011年に第一子の産休・育休を取得。復帰後は、医療法人向けの新卒採用支援を行なう九州メディカル企画推進課の立ち上げに携わりました。当時の医療業界では就職情報サイトが一般的ではなく、マイナビの社名も一切通じません。そんな市場に参入するには部門間の連携が大前提で、学生向けキャリア支援担当・制作・イベント運営部署など、関わるすべてのメンバー全員が一丸となってコミットする必要がありました。そうした奮闘の甲斐あって、メンバーでチーム賞をいただけたときは、個人賞をいただいたときよりもうれしかったですね」

一方、立ち上げ後は、人口減少や医療人材の都市部への流出などを背景とした、地域における医療過疎の現実に直面。地域の雇用を守ることの切実さを痛感したという。

「ある病院の副院長兼看護部長の方を初訪問した際、開口一番『仕事に命をかけていますか?』と尋ねられました。日々、患者さまと本気で向き合っている方々に、私たちも本気で向き合えているのか──。その方の問いかけに『はい』と目を見て答えたとき、一層の覚悟が生まれました」

地域で活用できるサービスが、マイナビにはたくさんある。

地域医療に携わることで、もともと“仕事にひたむき”だった竹藤は、より“地域の仕事に本気で向き合う人”になっていった。2021年には北九州支部長に就任。地域へマイナビが関わる価値にあらためて気づくことも多かったそうだ。

「新卒・中途・アルバイト採用などはもちろん、マイナビM&A、マイナビニュース、マイナビ農業、マイナビウエディングなど……。地域でこそもっと活用できるサービスが、マイナビにはたくさんあると感じました。私の役目は、北九州のさまざまなステークホルダーとの連携を深めること。そして、マイナビの多様なサービスを、地域に浸透させることだと考えています」

マイナビが介在することでクライアントが新しい手法に目を向けた一例として、マイナビが運営するフリーランスや副業などのプロフェッショナル人材と企業のマッチングをサポートするサービス「スキイキ」との連携がある。

「あるとき、経営者の方から採用に関するご相談をいただきました。事業拡大に向けて、海外のOEMにくわしい人材を正社員として採用したいとのこと。しかし、お話を伺ううちに『求める役割を全うする人であれば採用形態は問わない』という方向性で合意が得られました。そこで、『スキイキでプロ人材を活用してみませんか?』とご提案したところ、ご快諾いただけて。クライアントはスキイキ利用後3週間で該当分野に強いプロ人材と契約を結び、数か月後には構想を実現。当初はプロ人材とのやりとりがオンライン中心になることを不安視されていましたが、今では新規メンバーの7割がプロ人材で構成されるほど、スキイキを重宝いただいています」

マイナビの枠を越えて、地域全体が一つになる。

地域企業の課題に対し、迅速に応えるソリューションが提案できた。さらに竹藤は、地域“全体”の課題に対し、長期的展望がある事業で貢献することにも挑んでいる。2023年に初開催となった国際サイクルロードレース「ツール・ド・九州」への協賛は、マイナビが掲げるパーパス《一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。》を体現する試みだ。

「このイベントの目的は、九州各県、経済界、市⺠が一体となって地域課題に向き合い、九州の魅力を発信することです。大会は、初年度にして観客動員数8.8万人、パブリックビューイングでも5.5万人が視聴と、大きな成果を収めることができました」

しかし、協賛企業としてマイナビが九州の未来のために注力したものはそれだけではないと竹藤が言う。同大会では、マイナビが展開する事業「locus(ローカス)」と連携した特別プログラムを実施。locusは、中・高校生が地元企業の協力のもとフィールドスタディを通して地域の課題に向き合うことであらたな価値を生み出す、探究学習プログラムだ。

locus

「プログラムを進めるにあたっては、フィールドスタディの受け入れのご依頼で、九州経済連合会の方々と一緒に企業・団体さまを訪問させていただきました。このプログラムはこれまでも商工会議所や中小企業経営者協会などに厚いご協力をいただいているのですが、毎回それぞれのご担当者さまがlocusについて深く共感し、我が事のように企業や高校へ広めてくださっていて。そうすることで、ご協力者さまの輪が広がってきたんです。自分が携わっている事業はもはやマイナビだけのものではない、若者を育てていこうという機運が地域全体に根ざしたものになっていく。そう感じるたびに、胸が熱くなります」

地域の経済団体のサポートによって、高校生から大会開催県である福岡・熊本・大分の各県知事へ探究学習の成果を直接伝える場を設けられたという同プログラム。竹藤は、参加した生徒の表情が変わる場面にも立ち会えたと振り返る。

「ある生徒の方は、『地元企業から講義を受けて、はじめて自宅の近所にもすごい会社があることを知りました』とおっしゃっていました。また、『北九州に観光客を誘致するにはどうしたらいいかを真剣に考えるなかで、将来は人々を豊かにする、魅力的なあたらしいものをうみだす仕事に就きたいという夢をもてた』とも。ほんのわずかでも、このプログラムが、九州の若者が未来を見出すきっかけになれたら光栄です」

民間企業の枠を越えて、地域企業や行政、高校生までも巻き込む。マイナビとして旋風を巻き起こせた理由を、竹藤はつぎのように分析している。

「社外の方と関わるときは、九州という地において、マイナビが各事業部を通してどのようなサービスを提供できるのか、一つひとつ具体的にお伝えしています。新人時代、ある上司に『どんなによいサービスをつくっても、確実に相手に伝えないことには始まらない』と言われて、今でもその姿勢を大事にしています」

サービス・人のよい点を、確実に伝える。

竹藤が大切にしてきた「伝え、つなげる」こと。それは、支部長として、支部のメンバーが働いていてよかったと思える環境づくりにも活かされている。

「マイナビには、長く働き続けられる環境があります。実際に、ツール・ド・九州をPRするため、『博多どんたく港まつり』や『わっしょい百万夏まつり』といった地域の行事に、社員やそのご家族と一緒に、私も3人の子どもを連れて参加しました。マイナビのCMソングを口ずさむ社員のお子さんの姿、マイナビの旗を振りながらパレードの様子をカメラにおさめる同僚の笑顔、マイナビのロゴに反応してくださる沿道の方々の声。こうした場面を通じて、メンバーはもちろん、ご家族にもマイナビのよさを伝えていきたいんです」

竹藤は、大事にしている支部のメンバーについて、「全員、マイナビの社員である時点で、本人が深く意識していなくてもすでにパーパスの実現に貢献している」のだと続ける。そのことをメンバー全員に実感してほしいと考え、支部メンバーでパーパス表彰を実施。結果、メンバー全員がいずれかの項目で受賞することになった。

「表彰内容は『パーパスカード』にしてそれぞれに伝えました。日々の行動がパーパスの実現にどうつながっているのか、具体的に感じられる機会となっていたらうれしいです」

異動や新人の入社などがあるため、1年後もまったく同じメンバーで働くということは、ほぼあり得ない。だからこそ、今のメンバーとともに働ける一瞬一瞬を大切にしたいという竹藤。その想いはチーム内にも確実に伝わっている。社内外の連結役として、これからも竹藤はひたむきに邁進していくのだろう。

株式会社マイナビ 北九州支部 支部長

竹藤 窓香(たけふじ・まどか)

2008年、株式会社毎日コミュニケーションズ(現・マイナビ)入社。福岡支社にて就職情報事業本部営業職を務める。2012年、第一子の産休・育休から復帰。就職情報事業本部にて医療機関の専属営業を担当。2014年、九州メディカル企画推進課の立ち上げに携わったのち、2021年、北九州支部長就任。現在に至る。

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